求人倍率から見える本当に求められている仕事

職業マップ

進路の話をしていると、多くの生徒がこう言います。

「好きな仕事をしたい」

これはとても大切な考え方です。しかし、進路を考えるときにはもう一つ重要な視点があります。

それは、社会がどの仕事を求めているのかという視点です。

今回は、ハローワーク(厚生労働省)が公表している「職業別 有効求人倍率」のデータを見てみます。

出典
厚生労働省(ハローワーク)
職業別〈中分類〉常用計 有効求人・求職・求人倍率
https://jsite.mhlw.go.jp/kumamoto-roudoukyoku/content/contents/001203893.pdf

有効求人倍率とは求職者1人に対して何件の求人があるかを示す指標です。

例えば

  • 1.0倍 → 仕事と求職者が同じ数
  • 2.0倍 → 仕事が2倍ある
  • 0.5倍 → 仕事が半分しかない

という意味になります。

意外な数字①

美術家・デザイナー等

求職者
370人

求人
64件

求人倍率
0.17倍

これはかなり低い数字です。

つまり、求職者6人に対して仕事は1つしかないという状態です。

デザイナーなどのクリエイティブ職は人気がありますが、
現実の労働市場では仕事の数は非常に少ない

ということが分かります。

意外な数字②

一般事務

求職者
6224人

求人
2188件

求人倍率
0.35倍

これもかなり低い数字です。

つまり、事務を希望する人が非常に多いということです。

最近は

  • DX(デジタル化)
  • AI
  • RPA(業務自動化)

などの影響で事務職は減少しているとも言われています。

意外な数字③

居住施設・ビル管理

求職者
133人

求人
57件

求人倍率
0.35倍

この仕事も倍率は低い結果でした。

理由として考えられるのは

  • 資格が必要な場合が多い
  • 転職市場が限定的
  • 年齢層が高め

などです。

つまり

求人はあっても、誰でも応募できる仕事ではない

可能性があります。

意外な数字④

鉄道運転士

求職者
3人

求人
1件

求人倍率
0.33倍

ここで分かるのはそもそも求人がほとんど出ない仕事ということです。

鉄道運転士は

  • 新卒採用
  • 社内育成

が中心のためハローワークの求人に出にくい職業です。

意外な数字⑤

IT関連職

求職者
1256人

求人
875件

求人倍率
0.70倍

IT業界は人手不足と言われていますが、
このデータでは思ったほど高い倍率ではない結果になっています。

これは

  • 未経験者が多い
  • 求められるスキルが高い

などの理由でスキルのミスマッチが起きている可能性があります。

進路で大切な視点

今回のデータから分かることは人気の仕事ほど倍率が低い。

ということです。

例えば

人気が高い
・デザイナー
・事務職

倍率が高いことが多い
・建設
・介護
・サービス業

つまり社会のニーズと人気は必ずしも一致しないということです。

最後に

進路を考えるときは「好きなこと」だけでなく社会がどんな仕事を必要としているのかも知ることが大切です。

今回紹介したデータは
ハローワーク(厚生労働省)が公表している実際の労働市場の数字です。

進路を考えるうえで、
とても参考になるデータだと思います。

出典
厚生労働省 ハローワーク
職業別〈中分類〉常用計 有効求人・求職・求人倍率
https://jsite.mhlw.go.jp/kumamoto-roudoukyoku/content/contents/001203893.pdf

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