高校を卒業するとき、多くの人がこう言います。
「とりあえず大学に行く」
しかし、その選択の前に一度だけ冷静に考えてほしいことがあります。
それは大学進学のリアルなデータと奨学金の現実です。
大学卒業後の進路はどうなっているのか
大学(学部)卒業者は約59万人います。
その進路を見ると、最も多いのは正社員として働く人で73.1%です。
一方で、すべての人が順調に社会に出ているわけではありません。
・進学 11.7%
・就職も進学もしていない 7.7%
・有期雇用(契約社員・派遣社員など) 3.5%
つまり、大学を卒業しても約1割以上は安定した就職ではない状態になります。
さらに、正社員として就職した人でも、3割以上が3年以内に退職すると言われています。
※大学や専門学校を中退する人達もいます。
大学に行くことが、必ずしも将来の安定を保証するわけではないのです。
大学に行ったとしても、収入が不安定になる可能性は決して低くありません。
大学進学と切り離せない「奨学金」
大学進学を考えるとき、避けて通れないのが学費の問題です。
現在、日本では大学生の約2人に1人が奨学金を利用していると言われています。
ここで注意しなければならないのは、日本の奨学金の多くが給付ではなく貸与(つまり借金)だということです。
そして大切な事。
奨学金を借りる人は生徒本人。
返済する人も生徒本人。
保護者ではありません。
奨学金の平均額
奨学金利用者の平均は次の通りです。
・借入総額 約312万円
・返済期間 約14年
・毎月返済 約17,000円
つまり、大学を卒業して社会に出るとき、
多くの若者は数百万円の借金を抱えた状態で社会人生活をスタートすることになります。
奨学金は大学だけではない
奨学金を利用しているのは大学生だけではありません。
・専門学校
・短期
大学
・大学院
など、高等教育に進む多くの人が利用しています。
つまり、進学する人の多くが何らかの借金を背負う可能性があるということです。
学費は年々上昇している
大学の学費は決して安くありません。
例えば
国立大学
年間授業料 約54万円
私立大学
年間授業料 約110万円〜160万円程度
初年度は入学金などもあり、
私立大学は少なくても135万円以上になるでしょう。
4年間通うと、私立大学では400万〜500万円以上になります。(学校や学部によります)
大学は目的ではなく手段
大学進学は決して悪い選択ではありません。
しかし、
・何を学ぶのか
・その学びは将来につながるのか
・本当に大学が必要なのか
これを考えずに、とりあえず大学に進むと、借金だけが残る可能性もあります。
進路はもっと真剣に考えていい
大学進学だけが進路ではありません。
・専門学校
・資格取得
・技術職
・就職
さまざまな道があります。
大切なのは、周りに流されることではなく、自分の将来を考えて選ぶことです。
まとめ
大学に行くこと自体が悪いわけではありません。
しかし
大学進学 = 将来の収入が保証される
という時代ではなくなっています。
だからこそ
・学費はいくらか
・奨学金はいくら借りるのか
・将来どんな仕事をしたいのか
これを一度立ち止まって考えることが大切です。
進路は「とりあえず」で決めるものではありません。
人生の選択だからこそ、しっかり考えて決めてほしいと思っています。


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