中国の大学受験「高考」と寝そべり族

進路の裏

大卒インフレと終わらない競争のリアル

進路の話をしていると、よく出てくる言葉があります。
「とりあえず大学は行きたい」日本では、とても自然な言葉です。
ですが世界に目を向けると、大学進学がとりあえずでは済まない国があります。

それが中国です。

人生が決まる試験「高考(ガオカオ)」

中国には高考(ガオカオ)という大学入試があります。日本でいう共通テストのような全国一斉試験です。

しかし、規模がまったく違います。日本の共通テスト受験者は約50万人ですが、
中国の高考受験者は 毎年1300万人以上です。まさに超巨大受験です。
さらに日本と大きく違うのは、進路のメインがこの試験一本という点です。

日本のような指定校推薦・公募推薦・総合型選抜・一般選抜・共通テストなどがの多様な日本と違い、
高考の点数が人生を大きく左右します。

・トップ大学 → 官僚・国営企業・大企業・エリート
・普通の大学 → 就職難
・大学に行けない → さらに厳しい競争

まさに高考(ガオカオ)は人生を決める試験と言われる理由です。

終わらない競争「内巻(ネイジュアン)」

中国では今、内巻(ネイジュアン)という言葉が社会問題になっています。
意味はシンプルで、終わらない競争地獄。。。
大学に入るまで競争。大学に入ってからも競争。就職してからも競争。

努力しても報われる保証がない社会です。
そして、その結果として生まれた言葉があります。

躺平(タンピン)=寝そべり族

頑張っても意味がない。努力しても報われない。

だから、もう頑張らない。

こうして増えた若者が『寝そべり族』です。
・最低限だけ働く・出世しない・競争しない・結婚しない・家も買わない

若者失業率は15%以上とも言われ、高い水準で高止まりしています。
将来に希望を持てない若者が増えています。

大学に行っても安心できない

ここで重要なポイントがあります。
中国では大学進学率が急上昇しました。
いわゆる 大卒インフレ が起きています。

大学生が増えすぎた結果…大卒の価値が下がった。

これは日本でも起き始めている現象ではないでしょうか。

・大学に行けば安泰

この前提が崩れ始めています。
大学へ行く事だけに、意味が見いだせない。
そんな時代になってきているのではないでしょうか。

家を買えないと結婚できない社会

中国では「家を持っていない男性は結婚できない」という価値観が強く残っているようです。

しかし、就職が難しい、給料も低い。住宅価格も子供の教育費も高騰…。

その結果、若者は
結婚できない → 子どもを持てない(もたない) → 少子化
という社会問題が連鎖しています。

隣の芝生は青く見える

大阪に住んでいると、中国の方を見かける機会はとても多いです。
旅行者、移住者、タワマン購入。「中国って景気いいんだな」そう感じてしまうこともあります。

でもそれは一部の人達だけなのかもしれません。

海外旅行に来られるのは、ほんの一部の富裕層
その裏では、膨大な若者が激しい競争の中で苦しんでいます。

これは中国だけの話ではない

ここが一番大切な話です。日本も同じ方向に進んでいます。

・非正規雇用の増加、格差の拡大、少子化、大卒インフレ。

違う国の話ではありません。すでに始まっている未来なのではないでしょうか。

社会を妄信して進む危険

多くの若者はこう考えます。・みんな大学に行くから
・周りがそうだから
・なんとなく安心だから

でも本当にそれでいいのでしょうか。
社会は常に変化しています。正解も変わり続けています。

「みんなが行く道」=安全な進路とは限りません。

日本社会をどう良くするか

では、我々はどうすればいいのか。

答えはシンプルです。考えて進路を選ぶ人を増やすこと。

・社会を知る、世界を見る、働き方を知る、お金を知る、進路を知る。

何も知らず、何も考えず進むことが、一番のリスクです。

進路は人生そのもの

進路は単なる進学先ではありません。

働き方、収入、結婚、生活、人生

すべてに繋がっています。

だからこそ、『なんとなく』で選んではいけない。

海外の社会問題を見ると、それは対岸の火事でなく、日本の問題と重なる気がします。
世界を知ることは、自分の進路を考えることでもある。
これからも、進路と社会を結びつけて考えていきたいと思います。

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そう思っています。
大学・専門学校・就職のリアルをわかりやすく発信していきます。
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